環境意識の高まりとともに、人と流体が関わる、さまざまな接点において、その清浄さ、純度が、いっそう厳しく問われるようになりつつあります。
また企業活動による環境への負荷を可能な限り低減しながら、品質と生産性の向上を同時に満たして行くには、確実で、合理的、経済的な流体浄化の方法を構築しなければなりません。
弊社取扱いのアイオン㈱製ろ過/フィルターはPOROUS MATERIAL(多孔質体)技術の基幹である、PVAスポンジを濾過材の分野にも応用。90%以上の気孔率を有し、ミクロン、サブミクロン単位の微粒子をキャッチする理想のマテリアル=PVAスポンジによって超精密濾過の先進的テクノロジーをかたちづくりました。
更に、ろ過/フィルターにとどまらず、多様な関連装置を整備。各種ハウジングから、ポンプ、セパレーター、制御システムに至るまで、濾過に関するすべての技術・製品をインテグレードし、まさに総合的な体制から、高品質、高効率なフィルトレーションシステムを御提案、その運用を支援いたします。
ポリビニルアルコールを原料とした連続気孔の多孔質体。気孔径・気孔率のコントロールが自在であり、使用目的に応じて、形状の加工をはかるなど、任意の品種が選択可能です。また耐摩耗性、耐薬品性にも優れ、産業用途、一般生活用途の区別なく、幅広い分野に応用されております。
PVAスポンジは、ミクロンの眼でとらえると、その容量の90%は、まったくの中空。そして、この中空(気孔)を形成する基質部は、立体網目構造を成し、個々の気孔を完全に連続化しています。立体網目構造である分、内部表面積が極まて大きく、濾過材として使用した場合、微塵を効果的に捕集することはもちろん、自己発揮性がないので、一度、捕らえた異物を再発塵することがありません。また機械的強度や耐久性も抜群であり、コストパフォーマンスの点においても、多素材にはない、多大なメリットをもたらします。
アイオン㈱社のフィルターエレメントは、PVAスポンジフィルターを主材とするカネフィールを代表として、他にもポリプロピレン、ポリエチレン、PTFE膜などさまざまな素材を使用した濾過材を展開。また米国FDA規格適合品を数多く擁し、安全・衛生面への配慮を最大限に行うことによって、電子・半導体から化学・医療・食品分野におよぶ、広範囲な需要をカバーするとともに、環境志向の潮流に、いち早く対応する姿勢を推し進めています。
フィルトレーションシステムとは文字通り、濾過材単体の機能に加え、目的や用途に最適化させた全体システムを構築すること。濾過システムづくりにあたって、最も運用しやすく、メリットの大きい、ユーザー本位のカスタマイズを理想としています。その基軸となる各種ハウジングは、豊富なラインナップを用意し、一部の機種は、ユーザー事情に即した仕様変更・改良にも対応可能。さまざまな問題や課題を共有しながら、理想のカスタマーフィルトレーションを御提案致します。